この夏、北海道でアロハシャツは僕だけだったんじゃないか。
別にアロハシャツに思い入れがある訳では無い。
こだわりもない、ドン・キホーテで1200円くらいのアロハシャツである、床屋のおばちゃんに「500円くらいかと思った」と言われるくらい安っぽい。
そんなアロハシャツで僕はこの北国の夏を過ごした。
なんだかんだ3回ほど札幌に行ったし、函館市内をしょっちゅう歩いたけど、1人もアロハシャツなんかいなかった。びっくりするほどいない、一人くらいいてもいいと思うのだけど、マジでいない、何故だ。
いや、当然である。
別に今年は酷暑という訳でもない、極めて平均的なthe・夏だった。
そして僕のする場所は北海道である。
北海道、北の国
恐らくロシア、アイスランドの次くらいにアロハが似合わない地域である。
そんな場所でまともな考えの方々は似つかわしくないアロハシャツなんて選択肢は選ばない。
しかし、僕はアロハシャツという選択肢を選んだ、そこに深いわけはなくとも、それだけで変わった世界もあるのだ。
正直いいことは殆ど無かった。
女子高生には笑われる、母親に「マジで辞めて」とガチ忠告される、恐らくアロハシャツ来てる間は絶対モテないだろうなコレと感じさせるパワーがある。
待ち合わせでクソほどわかりやすい以外の利点はない。
それでもこの夏着続けた
夏をアロハシャツで乗り切ったのである。
季節は秋に突入して、アロハシャツにおさらばする、そして思ったのだ。
「もう着るこたァねえな」と
いやでもマジで待ち合わせにはもってこいだし、人の印象に超残るからそう考えると割といいよ、オフ会とかに着るといいと思う。